『人を動かす』D・カーネギー著を読んで

良好な人間関係を築く為の名著。
時間がかかりましたが、ようやく読み終わりました。
この本はもともと話し方講座のテキストでした。
この講座自体がとても有名なもので、その内容を何度も書き換えてできたのがこの本です。
何度も読み返してバイブルにしたい本です。
重要感を持たせる
この本の一番のキーワードは、とにかく相手に「重要感を持たせる」ということ。
全ての原則の根底にあるのが、この「重要感を持たせる」です。
要は、相手の自己肯定感を上げられる人が、良好な人間関係を作ることができるのです。
一見当たり前に思われることが37の原則として書かれていますが、
そのどれもが、なかなかできていないものばかりです。
何度も読み直して実行できれば、友人関係もビジネスも良くなっていきそうです。
人に好かれる原則
ボッチの自分が少しでも成長できるように、まず人に好かれるようになりたい。
そう思って、この原則で大事だと思った次のことを実践していきたいと思います。
①笑顔で
②相手に関心を寄せ
③聞き上手な人になる
まずはこの3つを意識できれば、少し成長できそうな気がするんです。
笑顔の効果

笑顔の重要性について、少し調べてみました。
笑顔は単なる表情ではなく、対人関係を円滑にするコミュニケーションツールです。
科学的にもその効果が認められているようです。
- 第一印象を良くする
• 出会って数秒で相手はあなたの印象を決めます
• 笑顔を見せると「親しみやすい」「信頼できる」と感じてもらいやすい - 感情を伝染させる
• 笑顔を見ると相手も無意識に笑顔になりやすい(ミラーニューロン効果)
• 一緒にいる時間が楽しく感じられ、人間関係が深まりやすい - 信頼を築く
• 笑顔は「敵意がない」というサイン - 自分自身の気持ちもポジティブに
• 口角を上げるだけで脳が「楽しい」と錯覚
• ストレスが減り、自然に前向きな雰囲気を作れる
人と関わる上で、相手に受け入れてもらうということが大事だと思います。
笑顔というのは、入り口にあたるので意識していきたいです。
関心を寄せる

自分は人が怖いと思ってしまう部類の人間です。
なので極力人を避けるような人生でした。
そのくせ、自分は人から好かれないと思い、拗ねて、捻くれていました。
しかし、全ては自分が人に関心を抱かないのが原因だとわかりました。
「我々は、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる」
『人を動かす』D・カーネギー
この一文を読んだときに、強く感じました。
話し上手は聞き上手

聞き上手が大切ということは、これまでの人生で何度か耳にしました。
会話が上手な人は聞くのが上手く、相手がどんどん話してくれるから会話が盛り上がる。
しかし、重要なのはそれだけでなく、
気難しい相手の心も開いてしまうということ。
「どんなほめ言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされる」
『人を動かす』D・カーネギー
どんな相手でも惑わせるような人間であれば、
コミュニケーションは円滑で、きっと人にも好かれると思います。
「人と関わるのが苦手」=「人に無関心」なのか

ここまでまとめてきて、真逆のことを考えてしまいました。
先ほどのカーネギーの言葉ですが、
「自分に関心を寄せる人に、人は関心を寄せる」。
ということは、
「自分に関心を寄せてくれないのは、人に関心を寄せていないから」だと言い換えられそうです。
確かに一人でいる方が楽なのは事実です。
でも、孤独感を感じている。人との関わり方に悩んでいる。それもまた事実なのです。
「人に嫌われたくない」
この感情が自分を支配している気がするのです。
「嫌われたくない」という関心があると思うのです。
ともすれば、自分は関心が無いのではなく、過度な関心を持ち過ぎている。
それが警戒につながる。
結果、相手からの関心のサインすら気づかず、弾き返しているのではないか…。
だとしたら勿体なさ過ぎる。
もっとライトなコミュニケーションを。
これが自分の直近で感じた課題です。
そして今後は、聞き上手になるコツ、みたいなものも調べていきたいです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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