孤独と生きる 【一人言 読書感想文】

一人言

『孤独を生きる』齋藤孝著 について

孤独の後押し

『孤独からはじめよう』に触れて、
強さを持った孤独と向き合い、
それが孤高となると感じ、
同時に、自分に対してちょっと絶望を感じた。

そして、『孤独』を読んで
将来の自分への不安が募った。

『後悔しない時間の使い方』で、
昔に忘れた、将来の目標や生きる喜びについて
思い出した。

その後に読んだこの、『孤独を生きる』は
そんな一歩踏み出した自分の、
背中を後押ししてくれるような本でした。

たまたま目にした順番だけど、
本に導かれている感覚になり、
ちょっと不思議な感覚になりました。

孤高の存在にはなれないけど、
この本は、
「寂しさを抱えた孤独でもいい。でも、こういう考え方をするとちょっと楽になる』
そんな事を教えてくれました。

漠然とした不安

なんとなくの不安という感情は、「孤独」ではなく、「孤独感」。
孤独感はステレオタイプであり、気分的なものにすぎない。
1人でいることに対して、「単独者」の名として生きる。
これらは、自分が抱いている不安を言葉にしてくれた気がしました。

一人が楽。でも、なんとなく不安。
それは、単独で行動することが好き。
ただ、周りの視線が気になったり、
いつか迎える一人の最後への不安。
それが今の現状でした。

ただ、自分は単独者として生きている。
それは、一人が好きだという自分に対して、
称号を与えられた気分でした。
この本に出会うまでの自分は、
一人に対して誇りのない、
クソダサい孤独でした。
でも、自分は一人の世界を大切にしている「単独者」である。
そう言葉にできるようになったのは、ちょっと救いでした。

一人で終わらない

また、自分の最後に対しても、この本で変わる糸口を見つけられた気がします。

一人が好きでも、人との関わりは忘れてはならない。
著者の齋藤さん曰く、コミュニケーション筋を衰えさせてはいけない。
コミュニケーション筋を鍛える方法も本書は提示してくれました。
そして、コミュニケーションにおいて、最も救われたのが、
人間関係は一時的なものであるということ。
そして、それが普通であるということ。
淡白な人間関係でもいいと言ってくれているのです。
どうしても、人に嫌われたくないと思って疲れてしまう自分。
そして、親友と呼べる友が1人しか思い浮かばない自分には、救われる言葉でした。

そして、その親友が1人いるということも、特別であるということ。

その関係を大切にしたいです。

もっとライトに人と関わろう。
そして、その中で親しくなる人に出会えたのであれば、それはすごいこと。
そうならなくても、それは普通のこと。
ちょっとずつ、将来自分の最後をみとってくれる10人に出会えればと思います。

最後に、孤独には知識で武装する。
これからも、読書を続けていきたいと思いました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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