孤独を忘れたい休日の過ごし方|朝のミスドと本屋で気づいたこと[前編]【一人でやってみた ミスド】

一人でやってみた
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久々の連休だった。
前日は、ものすごく孤独を感じる休日になってしまったので、2日目は孤独を忘れたいと思った。

しかし、部屋にこもれば一人を感じ、外に出ても周りと比べて、これまた一人を感じる。
そんな時の、とっておきのプランがある。

まず、朝早起きしてください。
起きるだけでもいいのだが、散歩や掃除なんかしちゃうと、ちょっといい気分になる。

次に、早めに空いている喫茶店などを見つけてください。
今回私は、ミスドにした。
理由は、200円分のギフトチケットがあったから。
貧乏人は、こういうものを余すことなく消費するのだ。

忘れてはならないのは、読みやすい本を持っていくこと。
難しい本も悪くはないのですが、できれば簡単で読みやすく、薄い本がいいですね。

準備ができたら、いざ出発。
ミスドに着くまでは、音楽なんかを聴いてボーッと外の景色を眺める。
できるだけ何も考えない。

到着したら、少しテンパる。
何を隠そう、私は人生でミスドに来るのが初めてなのだ。
なんの自慢にもならないが、すごくないですか?
初めてのミスドがアラサーって。
でも、この「初めて」という経験も、孤独を忘れるポイントだ。

美味しそうなドーナツとホットコーヒーを注文し、周りを見渡して一人席に着く。
朝早めの時間帯だと、お客さんは数人しかいない。
誰かはいるけど、ガヤガヤしていない。
この時間、この人数が孤独を忘れるのにちょうどいい。

しかも、自分と同じように一人で来ている人も多い。
それが、ちょっとした仲間意識につながる。

自分と同じカウンター席の反対側に座っている、品格を感じさせるおじいさんは英字新聞を読んでいる。
そんな中、自分も本なんぞ読み始めれば、なんだかできる人の休日を過ごしている錯覚になる。

ドーナツを頬張り、口いっぱいに甘さが広がる。
噛んでいる最中から糖が瞬時に脳へ届いたのかと思うくらい、頭が幸せでお花畑になる。
そして甘さに支配された口に、コーヒーをひと口。
香ばしい香りがより引き立ち、口の中に大人の苦味が広がる。

お花畑から覚醒した状態で、本に目を移す。
なぜか、いつもより物語の世界に没入できる。

そんな時、
「コーヒーのおかわりいかがですか?」
という店員さんの声が聞こえる。

「えっ、ミスドってコーヒーおかわりできるの?」

自分が戸惑っている間に、次々と店内のお客さんにおかわりが注がれていく。
自分のコーヒーカップを見ると、まだ半分ほど残っている。

「まあ、また聞きに来てくれるだろう」

そう思っていたのだが、店員さんの視線を3回ほど感じる。
その時悟った。

「おかわりを注ぎ終えたら、早く次の業務に移りたいんだ」

これを逃したら、次はないかもしれない。
繰り返しになるが、私は貧乏だ。
同じお金を払ったなら、2杯飲みたい。

グビッ。
グビッ。

先ほどの優雅な時間はどこへやら。

グビグビ。
これはホットコーヒーだ。
わかっている。
グビグビ。
でも、こうするほかないのだ。

生ビールほどの勢いで飲み干した瞬間、

「おかわりいかがですか?」

口元についた泡…じゃなくてコーヒーをぬぐいながら言う。
「お願いします」

きっと「こいつ、おかわり欲しくて急いで飲んだんだろうな」と思われたかもしれない。
昨日も書いたが、私は「自意識過剰+低い自己肯定感」で成り立っている。

そろそろ孤独を感じそうだし、一気に飲んでお腹も壊れたので店を後にする。

午前10時。
いろいろなお店が動き出す時間だ。
次に向かうのはここ。


ブックオフ。
貧乏人の私の本屋さんだ。

本屋さんはいいですね。
一人で黙々と選んでいる人が多い。
ここには、孤独という寂しさは存在しない。

さらに、この次に行く場所が12時開店なので、2時間つぶさなければならない。
それが本屋さんなら可能なのだ。

これ面白そう。
このジャンルは興味ないけど、手を出してみようかな。
古本なのに900円は、もはや新品だろ。

などと考えながら、本棚を片っ端から見て回る。
時間など、いくらあっても足りないくらいだ。

足りないのは、トイレもだ。
なぜ本屋さんにはトイレがないのか。

「本屋さんに行くとトイレに行きたくなる現象」のことを
「青木まりこ現象」というらしい。
雑誌の投稿欄に青木まりこさんが寄せた体験談が、今で言う“バズり”となり、この名前がついたらしい。

そんなトイレ問題も乗り越えて、一つの棚にたどり着いた。
そこには、いかにも頭の良さそうなおじ様が、新書を優雅に選んでいた。

服装は一見、どこにでもいるおじさんファッションだが、清潔感がある。
何より、漂う雰囲気に知的な品格を感じる。

きっと学生時代は頭が良かったのかな。
でも、家庭の事情で早くから働いていたのかな。
それでも趣味で勉強を続け、知識をつけることが楽しかったのかな。

そんなことを想像させる、少しの貧しさと、それを上回る知的なオーラだった。

勝手な妄想だが、
「いいなぁ。かっけぇな。こんな歳のとり方をしたいな」
なんて思った。

だから、今日買う本は新書にした。

いつか書斎を持ってみたい。

ブックオフアプリのポイントがちょうど100ポイントあったので利用した。
32円で買えた。
32円だけ払うのは少し恥ずかしいけど、安く買えた喜びが勝る。

意気揚々と店を出て、次の目的地へと向かう。
そしてこのあと向かった場所で、今日いちばん孤独を忘れる時間が待っているとは、この時の私はまだ知らなかった。

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