経年変化
経年変化をご存知でしょうか?
年月が経つにつれて物質が変化していく現象のことです。
必ずしも「劣化」だけを意味するわけではなく、
時間の経過とともに素材に深みや味わいが増し、
むしろ魅力を高めることも。
「経年美化」とも言われるようです。
自分はこの経年変化に憧れがあります。
若造の頃はあれこれ買い、安物買いの銭失いをたくさん経験。
次第に「良い物を長く」思考に。
粋なおじいさんとが、大切に使っている物ってカッコいい。
そんな考えに変わっていきました。
しかし、今も昔も貧乏な自分は、
高級ブランドなどには縁がなく…。
そこで、自分が惹かれたのが革製品でした。
革は大切に使い込めば、経年変化で魅力が増す。
そんな革製品を育てている初期段階です。

自分もこの財布と、カッコよく歳を重ねていきたいものです。
長く読み込みたい本
最近、この感覚が本にも芽生えました。
もともとファッション感覚で本を買う、
エセ読書家の自分。
「こんな本が本棚にあったらカッコいいな」
そんな気持ちで本を購入してしまいます。
これが、めちゃくちゃ読み込まれた、
人生を共にする本だったら、もっと味が出る。
そんなふうに思っていました。
そんな折、オーディオブックでたまたま聞いたのが、
この『1冊まるごと「完コピ」読書術』でした。
これだ。
この読書法を身につけて、
一生共にできる本と出会い、大切に読み込みたい。
そう思って、購入しました。

この本の内容をざっくり表現すると、
なりたい自分になる為に、1冊の本を師匠として、
完璧に1冊の本をマスターするための、読書法について書かれた本です。
その詳細な手順はもちろんのこと、
運命の師匠本との出会い方についても書かれています。
いつも、本を読むけど内容をすぐ忘れてしまう。
そんな自分にピッタリだと思いました。
しっかり読書を身にした上で、カッコいい本も育っていく。
これ以上ない、自分の理想の読書法だと思います。
忘れる読書
本書は、師匠本は完コピですが、多読にもメリットがあるといいます。
それは情報収集。
筆者の脳を移植するような完コピとは違い、
多目的、広範囲の情報収集を目的とするならば、
多読にもメリットはあるようです。
さらに自分は、内容を忘れてもいい読書があると思います。
それは小説。
読んでいる時間は、最高の娯楽だし、
読み終わるまでの時間は、本の世界観に浸れる最高の時間です。
だから、忘れてしまっても過ごした時間は無駄にならない。
さらに、読み直してもまた面白い。
こんなにコスパのいい娯楽はないでしょう。
これからは、色々な目的に合わせて読書をしていきたいです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
コメント