非日常を味わう旅はまだ終わらない。
再びバスに揺られて向かった先は、

居酒屋。
平日の真っ昼間から、働く人を横目に呑んだくれるのが夢だった。
人生初の一人居酒屋。カウンターで一人呑みにもハードルが低い。
入った居酒屋は昼間もオープンしており、定食やラーメンなどを提供していることから、
お昼ご飯を食べにきているサラリーマンで賑わっていた。
カウンターの一番端に座り、まず頼むのはもちろん生ビールだ。
そして好物のちくわの天ぷらと焼き鳥。

香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
熱々の焼き鳥を頬張ると、鳥の旨みを纏った油と塩気が口一杯に広がる。
それをキンキンのビールで流し込めば、その幸福感たるや。
心なしか、周りからの羨ましいさの視線も感じる気がする。
昼休憩の時間を気にしながら食べるサラリーマンを片目に、
再び本を開き、この何もにも変え難いこの時間を満喫する。
お皿もジョッキも空になったところで、第2ラウンド。
チーズの天ぷらと卵焼きを注文。
そしてもちろんビールも。
外で呑む時は極力ビールを注文する。
普段大好きなハイボールは、薄く作られて損した気分になるのだ。

大食漢な自分も、ここではチビチビ食べながら、チビチビ呑む。
それが本を最大限楽しめるからということもあるが、
今回はもう一つ楽しみにしていることがあった。
程よく満たされたところで、居酒屋を退店。
働いている人の横で昼間から呑むという罪悪感と特別感が、
食したものの味と時間を最高のものにした。


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