1%の努力 【一人言 読書感想文】

一人言

「エッグスタンドなんていらなくない?」
「俺の方がマシ」

今後、孤独に苛まれそうになったら、
この2つを呪文のように唱えようと決めた。

周りを見渡せば、楽しそうに並んで歩く人ばかり。
同級生はパートナー、子どもに囲まれた生活。
自分は一体なにをやってんだ。

世間体を気にして、こんなことを思って気分が沈むことが多い。
その度に、「一人の時間が楽しいから」と言い聞かせる。
「一人が好き」という言い訳を、必死に塗りたくって壁を作った。
そうして心に暗闇を作った。
だけど、芯がないペラッペラの壁にいくら重ね塗りをしたところで、
すぐにボロボロと崩れ落ちる。
キラキラした周りの人たちの光は、
ボロボロの壁の隙間から差し込んでくるのだ。

しかし、懲りもせず今回また、
新たに2つの「言い訳モルタル」を手に入れたのだ。
『1%の努力』(ひろゆき著)を読んだことで。

[エッグスタンド]

エッグスタンドをご存知だろうか。
自分はこの名前を聞いたことがなかった。
映画とかで見る、ホテルの朝食に卵が乗っているアレです。

このエッグスタンド、持っている家庭は当たり前のようにあるらしい。
そういう人たちからしたら、「エッグスタンドも持ってないの?」という感覚らしい。
一方、「エレガントさ」に欠ける生活を送ってきた自分にとっては、
「そんなものに金使う必要ある?」という感覚。

何事もそう。
ある人にとっては当たり前でも、
ある人には当たり前ではない。

自分にとっては、
結婚して、家族を持って、マイホームを建てて、いろんなコミュニティで友達ができて、
たくさんの人に見送られて、
笑って旅立つ人生は当たり前じゃない。

一人暗闇でジメジメと生きて、
汚れ散らかして、朽ち果てる人生でもいいんだ。

世間が思い描く「幸せ」は、
自分にとっては「エッグスタンド」だ。

そう言い聞かせながら、
今日もせっせと、言い訳のモルタルを塗り重ねるのである。

[下を見る安心感]

こんな自分でも、人間界のビリではないと思いたい。

そのために、無意識に探しているものがある。
「これだけは自分のほうがマシだ」と思える何かだ。

たとえば、自分は犯罪を犯したことがない。
ただそれだけのこと。

それで偉いわけでもないし、
誰かより上だと言いたいわけでもない。

でも、どうしようもなく孤独な夜には、
そういう“たった一つの安心材料”が欲しくなる。

人はきっと、みんなそうだ。
自分よりうまくいっている誰かを見て落ち込み、
自分より大変そうな誰かを見て、少しだけ息をつく。

それは優越感じゃなくて、
自分を保つための小さな手すりみたいなものだと思う。

だからきっと、
自分も誰かにとっての“手すり”にはなれているはずだ。

「下を見ろ、俺がいる」

夢なし、金なし、人望なし。
そんな男が、周りを気にしてバカ真面目に生きている。
もし、人生に疲れている人がいたら、自分を見て安心してほしい。
努力ばかりの人生は疲れる。

自分を守る1%の努力でいいではないか。

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